コタンペップロジェクトのこと
こんにちは。
コーディネーターの冨田です。
コタンペッという名前はアイヌ語です。
本プロジェクトでは「いま・むかし・みらい」ということをテーマにしています。円山の水脈の変遷を調べてみると、街が碁盤の目になる前の、川沿いのアイヌの人々のいとなみに行き着くのですが、アイヌの人々は文字を持っていません。現在史実として参照されるものは、アイヌ出自の研究者が現れるまでは、ほぼ和人の目線で書かれたというのは想像に難くありません。現在様々なところでアイヌ文化を盛んに紹介する活動や書籍がたくさんあります。アイヌ模様や、歌や踊りはもちろん本当に素晴らしいものですが、その源流ともいえる不可視の思想や世界観はもっと大事じゃないかと思っています。
今回の芸術祭では公式にカムイノミは執り行われません。せっかくの国際芸術祭にもっとアイヌの文化に触れる機会があったらいいよねとアドバイザーであるマユンキキと話をしていて、そこまで大それたものではなくても、身近な「食」「遊び」なんかを通してそのなかなか見えづらい(ゆえになかなか理解の進まない)文化的背景を学びながら楽しむイベントをいくつか開催することにしました。
円山を起点に札幌の未来を考えるという大風呂敷を広げてスタートしたこのプロジェクト。皆さんと遊び、クチャを作りながらぺちゃクチャ楽しんでいきたいと思います。
写真のイケメンは白老民博の山道くん。8月6日のオープニングにクチャ作りを教えてくれるナイスガイです。
好天を願いながら皆様のお越しをお待ちしております。